妊婦さんは要注意!?妊娠中の圧迫骨折のリスクとその対策とは!

妊娠と授乳は、女性の体に大きな変化をもたらします。

この変化期にしばしば見落とされがちなのが、骨の健康です。
特にこれからご紹介する妊娠・授乳関連骨粗鬆症(PLOP)や圧迫骨折は、日常生活に大きな影響を与える可能性があります。

そこでこの記事では、これらのリスクをどのようにして予防し、必要な場合はどのように早期に対処すべきかを解説していきます!

目次

圧迫骨折が引き起こされる原因

そもそも圧迫骨折とは?

圧迫骨折とは、骨が外部の圧力により押しつぶされるタイプの骨折で、特に脊椎に発生しやすい骨折です。
脊椎の骨(椎骨)が弱まり、小さな圧力であっても折れてしまう可能性があります。

妊娠中は、体重の増加が直接的な圧力となり得るため、特に注意が必要です。

圧迫骨折を引き起こす原因

なぜ妊娠や授乳期に圧迫骨折が発生するのか、という疑問が浮かぶ方がいるかもしれませんが、
その主要な原因には、妊娠・授乳関連骨粗鬆症(Pregnancy and Lactation-Associated Osteoporosis(以下PLOP))が挙げられます。

PLOPは、妊娠中や授乳期に発生しやすい特有の骨粗鬆症のことです。主に若い女性に見られ、骨密度が著しく低下することで特徴づけられます。

このPLOPによる骨の弱化は、非常に繊細な状態になっているため、日常生活の中でのごく普通の動作だけで圧迫骨折を引き起こすリスクが高まってしまいます。

圧迫骨折を引き起こすリスクがあるPLOPの原因や症状

ここまで、圧迫骨折を引き起こすリスクが高まると解説してきたPLOPですが、PLOPになってしまう主な原因としては以下のことが挙げられます。

妊娠・授乳関連骨粗鬆症(PLOP)の原因

▶ホルモン変化の影響
妊娠と授乳は女性ホルモンのバランスに大きな変化をもたらします。
特にエストロゲンの減少は骨の再吸収を促進し、骨密度を低下させることが知られています。

▶骨密度の急激な低下
PLOPによる骨密度の低下は、通常の骨粗鬆症よりも急速に進行することがあります。これは、妊娠中や授乳期に必要なカルシウムが胎児や乳児に大量に供給されるため、母体の骨から大量のカルシウムが流出することに起因します。

これらの原因で骨密度が低下した脊椎は、通常の日常活動による圧力に耐えられなくなります。
その結果、軽い負荷や突然の動作で圧迫骨折が発生することがあります。

他にも、以下の要因はPLOPのリスクを増加させる可能性があります。

妊娠初期以前の骨密度の問題: 妊娠前に既に骨密度が低い女性は、PLOPを発症するリスクが高まることがあります。

栄養の偏り: 特にカルシウムの摂取が不足している場合、骨の健康に悪影響を及ぼし、PLOPのリスクが高まります。

遺伝的背景: 家族歴に骨粗鬆症がある場合、遺伝的な要因によりPLOPの発症リスクが高くなることが示唆されています。

圧迫骨折の症状の特徴

PLOPによる圧迫骨折の症状について、典型的な症状には突然の腰痛や背中の痛みが挙げられます。
これは、脊椎の椎体が押しつぶされる形で起こり、激しい痛みを伴うことが多いです。

また、これらの症状は、特に産後の数週間から数ヶ月にかけて顕著になることが一般的です。

さらには、圧迫骨折により以下のような症状が見られることもあります。

身長の縮小: 背骨の圧迫骨折により、身長が低下することがあります。

姿勢の変化: 骨折による痛みや構造的な変化から、猫背などの姿勢の変化が起こることがあります。

日常活動の制限: 骨折が原因で、日常生活の動作に制限が出ることがあります。

PLOPと圧迫骨折の診断方法について

妊娠・授乳関連骨粗鬆症(PLOP)と圧迫骨折は、特に妊娠中や授乳期の女性にとって重要な健康問題です。
そのため、これらの症状を早期に特定することで、より効果的な介入が可能となり、痛みの管理や将来的な骨折リスクの軽減が期待できます。

そこで、ここからはPLOPと圧迫骨折の診断方法について解説していきます!

PLOPと圧迫骨折の具体的な診断方法

医療画像診断は、体の内部を見るために使われる技術です。
この診断法にはいくつかの種類があり、それぞれが特定の目的に最適です。

ここでは、いくつかの種類がある医療画像の中でも、X線やMRI、CTスキャン、骨密度測定をご紹介します!

X線
X線はおそらく最もよく知られている医療画像の一つであり、骨の状態をチェックするのに非常に役立ちます。
例えば、脊椎の圧迫骨折を診断する場合、X線は脊椎のどの部分が損傷しているかをはっきりと見せてくれます。これは、骨がどのように変形しているかを示すため、治療法を決定する上で重要な情報となります。

MRIとCTスキャン
MRI(磁気共鳴画像法)やCTスキャン(コンピュータ断層撮影)も、よく使用される画像診断方法です。
これらの技術は、X線よりもさらに詳細な画像を提供し、骨折だけでなく、周囲の軟組織や神経への影響も見ることができます。これにより、損傷の全体像をより正確に把握することができ、適切な治療計画を立てるための大切な手助けとなります。

骨密度測定
PLOPの診断には、DEXAスキャン(デキサスキャン)が用いられることがあります。
これは二重エネルギーX線吸収法による骨密度測定で、非常に正確な骨密度の測定が可能です。このテストにより、骨粗鬆症の程度を定量的に評価し、治療の必要性を判断することができます。

これらの診断を活用してPLOPと圧迫骨折の症状を早期に特定し、健康的な生活が送れるように意識してみましょう!

PLOPと圧迫骨折の予防と早期対応

PLOP(妊娠・授乳関連骨粗鬆症)と圧迫骨折の予防と早期対応に関する内容を考える際、以下のポイントが重要です。

PLOPと圧迫骨折の予防

  1. 栄養の改善
    • カルシウムとビタミンDの摂取
      カルシウムとビタミンDは骨の健康を支え、骨密度の低下を防ぐのに役立ちます。カルシウムの量が減少してしまう妊娠中や授乳期には、これらの栄養を十分に摂取することが重要です。
  2. 適切な運動
    • 妊娠適応運動
      妊娠中でも安全に行える運動(ウォーキング、水泳、ヨガなど)を行うことで、骨の健康を維持し、体重の急激な増加を防ぐことができます。
  3. 生活習慣の見直し
    • ストレス管理
      過度なストレスは全体の健康に悪影響を及ぼし、骨の健康にも影響を与えるため、適切なリラクゼーションや睡眠を確保することが大切です。
    • 禁煙と節酒
      喫煙と過度のアルコール摂取は骨密度を低下させるため、これらの習慣を避けることが望ましいです。

PLOPと圧迫骨折の早期対応

  1. 早期発見
    • 定期的な健康診断
      妊娠前や妊娠中の定期的な健康診断を受けることで、骨密度の変化に早期に気づくことができます。
  2. 早期診断
    • もし腰痛や背中の痛みが持続する場合、自分で判断せず医療機関を訪れることが重要です。
      骨密度の低下が確認された際には、医師が薬物治療やホルモン療法を提案することも考えられます。
  3. 教育とサポート
    • 妊娠や授乳に関連する骨の健康についての情報を提供し、正しい知識を持つことが重要です。
      これにより、個々の女性が自身の健康を守るための意識を高めることができます。

まとめ

この記事を通じて、妊娠・授乳関連骨粗鬆症(PLOP)と圧迫骨折の基本的な知識から、具体的な予防方法、効果的な早期対応までを網羅的に解説しました。

妊娠や授乳期は女性の体が非常にデリケートな時期であり、小さなサインを見逃さないことが重要です。
また、定期的な健康診断や適切な栄養摂取、そして必要に応じて専門家の助けを求めることで、これらの骨の問題を未然に防ぐことが可能です。

体の健康を守るためにも、今回の情報を活用して、積極的な健康管理を心がけましょう!

当院へ是非お越し下さい

最後に、長原環七通り接骨院では皆さまの健康をサポートするため、肩こり、骨盤矯正、腰痛などに関する相談や治療を行っています。

身体の不調でお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください!

今回の記事はこれで以上となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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