骨折から健康へ!骨折の種類と応急処置 接骨院でできる対策とは

骨折やケガからの回復は誰にとっても大きな挑戦ですが、正しい情報とアドバイスを得ることで、効果的な回復と健康的な生活への一歩を踏み出すことができます。

このコラムでは、骨折からの回復プロセスをサポートするための手段や戦略について紹介します。

この記事でわかること
・骨折から健康への回復プロセス
・骨折の初期対応

目次

骨折の種類と症状の理解

骨折は、開放骨折、閉じた骨折、線状骨折など、種類がさまざまです。

症状も個人差があり、痛み、腫れ、変形などが一般的な兆候です。骨折の種類と症状を理解することは、適切な診断と治療法の選択につながります。

骨折の状態

骨折の状態には主に下記二種類があります。

完全骨折……完全に骨が折れている状態
不全骨折……骨形は保たれているが、ひびなどが入っている状態

骨折の原因

疲労骨折……骨の同じ部位に何度も負荷がかかることで骨が負荷に耐えられなくなって生じる骨折
病的骨折……病気によって骨の強度が低下し、わずかな負荷でも生じる骨折
外傷性骨折……外から強い力が加わったことで生じる骨折

適切な初期対応と治療法

骨折が発生した場合、迅速な初期対応が重要です。

怪我を悪化させないためにも、冷却や固定などの応急処置を行いましょう。
ただし、適切な診断は医師によるものでなければなりません。

骨折したときは、応急処置として安静・冷却・圧迫・拳上の4点を行うことが大切です。この4つの応急処置はそれぞれの頭文字を取り、“RICE(ライス)”と呼ばれることもあります。

応急処置を行った後は、速やかに病院の受診を検討しましょう。

骨折の応急処置“RICE”

  • 安静(Rest):腫れや神経・血管に傷つかないようにするために、布やテーピングなどで骨折した部位を固定し、動かさないようにします。
  • 冷却(Ice):腫れや細胞の壊死抑えるために、骨折した部位周辺を氷を入れたビニール袋などで冷やします。約15〜20分冷やしてから外し、痛みが出てきたらまた冷やします。これを断続的に繰り返します。
  • 圧迫(Compression):内出血や腫れを防ぐため、骨折部位を弾力包帯やテーピング用のテープで適度に圧迫しながら固定します。
  • 拳上(Elevation):腫れを防ぐ・和らげるため、骨折部位を心臓より高い位置に保ちます。

外固定法

皮膚の外側からギブスやコルセットなどの装具を用いて固定する方法です。たとえば手首の骨折では、4〜6週間程度はギプスで固定して様子を見ます。

内固定法(手術)

手術で金属製のねじやプレートなどを用いて皮膚の内側から直接固定させる方法です。重症な骨折や、関節や足に生じた骨折の場合などで検討されることがあります。

リハビリ

治療後にリハビリが必要になることもあります。骨折のリハビリは、一定期間固定することで動かすことができない場所の機能低下を防ぐために行われます。

骨折の予防方法

骨折を防ぐには、骨力を上げる運動をするとともに、骨折予防のエクササイズをすることが大切です。骨折しないための4つのポイントをご紹介します。

骨力を上げる運動

私たちの骨は、新しい骨を作る「骨芽細胞」と古い骨を壊す「破骨細胞」がバランスよく働くことで、丈夫に保たれています。

これは年齢とともに骨芽細胞による骨形成能力は低下し破骨細胞の働きが活発になるため、骨力が徐々に低下します。

これを防ぐには運動が必要不可欠になります。

運動で骨に刺激を与えると、骨芽細胞が活性化して、新しい骨を作る指令が下されます。日々の生活に簡単な運動を取り入れて、骨力の向上を目指しましょう。

柔軟性

久しぶりに運動すると、転倒してケガや骨折をすることがあります。

その背景にあるのが、柔軟性の低下です。ストレッチで柔軟性を保ち、からだを動かせる範囲を広げておくことが大切です。

筋力

つまずく、ぶつかる、倒れるといったアクシデントがあっても、自分を支える筋力があれば踏みとどまることができます。継続的に筋力トレーニングを行いましょう。

バランス能力

バランス能力が低下すると、正しい姿勢を保ったり、安定して立ったり座ったりするのが難しくなって、転倒しやすくなります。片足立ちをしたり、足指を鍛えたりして、バランス能力を鍛えておく必要があります。

骨折を防ぐために必須なビタミンD

カルシウムを効率よく骨に沈着させるのがビタミンKで、体に吸収するために重要な栄養素がビタミンDです。

ビタミンKは骨へのカルシウム沈着を助ける骨たんぱく質(オステオカルシン)を活性化させ、骨代謝を整えてくれる働きがあります。ビタミンKは、納豆や、小松菜・ほうれん草などの緑黄色野菜などに多く含まれます。 特に納豆は、女性ホルモンと似た働きをする大豆イソフラボンやカルシウムなど、骨の健康に役立つ栄養素も含まれており、骨を健康にするためには、ぜひ摂りたい食品です。

また、ビタミンDにはカルシウムをより効率よく腸管から吸収させる働きがあり、転倒や脆弱性骨折の予防効果があることも知られています。食べ物ではサケやサンマなどの魚類、卵黄や、干ししいたけ、きくらげなどのきのこ類に含まれています。

また日光を浴びると、皮下脂肪の中にあるコレステロールの一種に紫外線が当たり、化学反応を起こしてビタミンDに変化します。1日あたり冬なら1時間、夏なら30分程度の日光浴をすることも、骨を健康に保つための重要なポイントです。

骨折をしている場合などは、気分的にもあまり外に出たくないものですが、できるだけ屋外に出る機会をつくるようにしましょう。

栄養と健康的な生活習慣の促進

骨折の回復には、栄養バランスが重要です。カルシウムやビタミンDを含む食事は、骨の健康をサポートします。

また、喫煙やアルコールの制限、バランスの取れた食事、十分な睡眠などの健康的な生活習慣が回復を助けます。栄養と生活習慣の改善に取り組むことで、回復のスピードが向上することがあります。

接骨院と骨折: 当院では専門的なケアの提供を行います

骨折は怪我や事故によって引き起こされる一般的な状態であり、適切な治療とケアが不可欠です。

このような場面で、専門的なアプローチとケアを提供するのが接骨院の役割です。

接骨院は、骨折からの回復プロセスを支援し、患者が健康な状態に戻るためのサポートを提供する重要な健康施設です。

専門家の知識と技術

接骨院は、骨折の治療やリハビリテーションにおいて専門的な知識と技術を持つ専門家が働いています。

連携して、患者のニーズに合わせた個別の治療プランを立案し、実行します。彼らの専門知識によって、患者は最適なケアを受けることができます。

個別のリハビリテーションプラン

骨折の治療後、リハビリテーションは回復プロセスの重要な部分です。

接骨院では、患者の状態や骨折の種類に応じてカスタマイズされたリハビリテーションプランが提供されます。物理療法や運動療法を通じて、関節の可動域を回復させ、筋力を強化し、全身の健康を促進します。

心理的なサポートとアドバイス

骨折の回復には心理的な側面も関与します。

長期の治療や制限された活動によるストレスや不安は避けられません。接骨院では、患者の心理的な健康をサポートするために、ポジティブなアプローチやストレス管理の技術を提供することがあります。
また、専門家からのアドバイスを通じて、回復の過程における期待値や展望を理解することもできます。

総合的なケアの提供

接骨院は、骨折の治療と回復に関する総合的なケアを提供する場所です。

専門家の指導のもと、患者は適切な治療とリハビリテーションを受け、健康な状態に戻ることができます。接骨院の存在は、骨折からの回復プロセスを支え、患者の生活の質を向上させる重要な要素です。

まとめ

骨折からの回復には時間と努力がかかりますが、適切な情報と専門家のサポートを受けることで、健康な生活を取り戻すことができます。

このコラムは、みなさんの回復の一翼を担い、健康的な未来への一歩を踏み出すお手伝いができれば嬉しいです。

また、当院では骨折などに対しても施術・対応いたします。どうぞお気軽にご相談ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次