それ胸部出口症候群かも!長時間のデスクワークが引き起こす意外な病とは

長時間のデスクワークが胸部出口症候群(Thoracic Outlet Syndrome:TOS)の原因となる可能性があります。

胸部出口症候群は、腕や肩に痛み、痺れ、圧迫感を引き起こす病態で、この症候群は胸部出口と呼ばれる狭い領域に神経や血管が圧迫されることによって起こります。

本記事ではその胸部出口症候群について、対策・予防法や症状などについて解説していきます。

目次

胸部出口症候群とは

ヘルニア 長原環

胸郭出口症候群は、手がしびれたり、腕に力が入りにくくなる神経の病気の一つです。

胸部出口症候群はThoracic Outlet Syndromeといい、別名TOSと略されて呼ばれることの多い症状になります。

胸郭出口は首と胸の間にある通路です。
脳から伸びる神経が、頸椎から肋骨と鎖骨の間を抜け、脇の下を通って腕に行きます。首から脇の下に抜ける際に神経が圧迫され、症状が出るのが胸郭出口症候群です。

主な圧迫カ所は、首の横の筋肉である斜角筋(しゃかくきん)の間、肋骨と鎖骨の間、脇の下になります。

胸部出口症候群の主な症状

胸部出口症候群(Thoracic Outlet Syndrome、TOS)の症状について詳しく説明しましょう。
これらの症状は、TOSの種類や進行度によって異なり、一部の患者は特定の症状を経験せず、他の患者は複数の症状を同時に経験することもあります。

TOSは、神経や血管が胸部出口で圧迫されることによって引き起こされ、主に以下の症状が現れることがあります。

肩や腕の痛み

TOSの最も一般的な症状は、肩から腕にかおけての痛みです。この痛みは、鈍痛から鋭い痛みまでさまざまな強度で現れることがあります。

日常の活動や運動時に悪化することがあります。

腕や指先のしびれ

TOSにより、神経が圧迫されることで腕や手の指先にしびれや痺れが生じることがあります。指先の感覚が鈍くなり、ピンと針のような感覚を経験することがあります。

指の動きが制限されることもあります。

手の冷え

手の冷え: 血流が制限されるため、TOS患者は手が冷たく感じることがよくあります。特に指先が冷たくなることがあります。

肩や腕の浮腫(むくみ)

肩や腕の浮腫(むくみ): TOSによって血液循環が妨げられると、一部の患者は肩や腕に浮腫(むくみ)を経験することがあります。

これは、組織に余分な液体がたまることによるものです。

手の力の低下

筋肉や神経にかかる圧力により、手の指や手首の筋力が低下することがあり、物をつかむ力が弱くなることがあります。

日常生活に支障をきたすことがあります。

頚部の痛み

TOSの一部の患者は、頚部や首に痛みを感じることがあります。

頭痛

TOSが進行すると、頭痛やめまいが発生することがあります。これは神経や血管への圧力がさらに増すことによるものです。

胸部出口症候群の診断方法

胸部出口症候群の診断方法には下記の方法が挙げられます。

  • 医師による評価
  • 通常、神経伝導検査と筋電図検査
  • 通常はMRI検査
  • 首のX線検査
  • ときに血管造影検査

胸郭出口症候群の診断は、症状と身体診察および診断検査の結果に基づいて下されます。

しかし、これらのどの検査でも、胸郭出口症候群の診断を確定することも、その可能性を否定することもできません。通常は以下の検査を行います。

  • 神経伝導検査と筋電図検査により、胸郭出口症候群に特有の異常を検出できることがあります。
  • MRI検査で解剖学的異常がないか探す

聴診器を鎖骨の上や腋窩の頂点付近に当てると、近くの構造物に締めつけられている動脈を血液が流れるときの異常音(血管雑音)が聞こえることがあります。もしくは首のX線検査を行い、頸部の脊椎の部分に余分な鎖骨がないかを確かめることもあります。

異常な血流を発見するために、腕の動脈(上腕動脈)の 血管造影検査を行うことがあります。

胸部出口症候群の予防方法

自律神経

正しい姿勢の維持

長時間のデスクワークや座りっぱなしの作業中、正しい姿勢を維持することが胸部出口症候群(TOS)の予防に不可欠です。背中をまっすぐにし、肩を前に突き出すことなくリラックスした姿勢を保つことで、胸部出口の圧迫を最小限に抑えることができます。

デスクワーク中には椅子やデスクの高さを調整し、正しい座り方を心掛けましょう。

適度な休憩

長時間同じ姿勢を維持することはTOSのリスクを高めます。

定期的に休憩を取り、ストレッチを行うことで、筋肉や神経にかかる圧力を軽減できます。5分ごとに立ち上がり、首、肩、腕をゆっくりと動かすことをお勧めします。

エルゴノミクス

デスクワークを行う場合、エルゴノミクスに配慮したオフィス環境を整えることが大切です。適切な椅子やデスク、キーボード、モニターの配置を確保し、体に無理な負担をかけないようにしましょう。

デスクや椅子の高さ、モニターの位置などを調整し、自分に合った環境を整えます。

ストレッチと運動

肩や首、腕の筋肉を強化し、柔軟性を維持するために、定期的なストレッチと運動を取り入れましょう。

特に首、肩、背中、腕のエクササイズが有効です。日常的なストレッチと軽い有酸素運動を組み合わせることで、筋肉の状態を改善できます。

重い荷物の適切な運搬

重い荷物を運ぶ際には、肩にかけるかわりにバックパックを使用し、荷物の重さを均等に分散させましょう。

また、荷物の持ち方に注意し、肩や首に過度の負担をかけないようにしましょう。長時間の持ち運びは避けましょう。

体重管理

適正な体重を維持することは、TOSのリスクを軽減するのに役立ちます。

過度の体重は姿勢に負担をかけ、症状を悪化させる可能性があります。バランスの取れた食事と適度な運動を通じて健康的な体重を維持しましょう。

ストレス管理

ストレスは筋肉の緊張を増加させ、TOSの症状を悪化させることがあります。ストレス管理技術(瞑想、深呼吸、ヨガなど)を取り入れ、リラックスできる環境を作りましょう。

ストレスを軽減することで筋肉の緊張を減少させ、TOSの予防に役立ちます。

専門家の助言

姿勢や運動療法、ストレッチに関するアドバイスを受けるために、理学療法士や専門の医師に相談することを検討しましょう。個人の状況に合わせた予防戦略を策定できます。

医療専門家からのアドバイスを受けつつ、健康的な生活習慣を実践し、TOSのリスクを最小限に抑えましょう。

当院の治療法

姿勢の悪さが胸郭出口症候群を誘発することがあるため、良好な姿勢を保ちます(ときに装具を使用することもあります)。

また、重いものを持ち上げることも要因であるため、可能な限り重いものを持たないように指導します。さらに、睡眠不足やストレスとの関連性も指摘されていることから、規則正しい生活スタイルを確立することが重要です。

以上のような予防策に加えて、症状が現れているときには消炎鎮痛剤などの対症療法薬を使用することもあります。え

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