そのあざの色本当に大丈夫?あざの危険度と各対処法について徹底解説

ぶつけてあざができてしまった。
その時、「この色って普通?」と気になったことはありませんか?
実は、あざの色や変化の仕方には、身体からの重要なサインが隠されていることもあります。
青や紫のあざはよく見かけますが、黒っぽいものや赤いもの、中には黄色っぽいあざも…。
それぞれの色が何を意味し、放置していいのか、それとも病院へ行くべきなのかを知ることは、健康管理の上でとても大切です。
この記事では、あざの色ごとの危険度や、適切な対処法を詳しく解説します。もし今、気になるあざがあるなら、この機会にチェックしてみましょう!
青紫色・赤色・緑色・黄色のあざの違いは?

あざの色は時間の経過とともに変化し、それぞれ異なる状態を示します。
ここでは、青紫色・赤色・緑色・黄色のあざの違いについて詳しく解説します。
① 赤色のあざ(できたばかりの状態)
あざができた直後は、皮膚の下で血管が破れ、血液が流れ出すことで赤色に見えます。これは新鮮な出血が皮膚の下に広がっている状態を示しています。
🔹 主な特徴
- あざができた直後に現れる
- 皮膚が赤く染まり、腫れを伴うことがある
- 軽く押すと痛みを感じる
② 青紫色のあざ(1~2日後)
時間が経つにつれて、血液中の酸素が失われ、ヘモグロビンが変化することで青紫色になります。
一般的に、ぶつけた翌日以降にこの色へと変わります。あざの色が濃くなり、目立ちやすくなるのもこの段階です。
🔹 主な特徴
- あざができて1~2日後に現れる
- 赤色よりも深みのある青紫色になる
- まだ痛みを伴うことがある
③ 緑色のあざ(3~5日後)
数日が経過すると、血液の分解が進み、ビリベルジンという成分が生成されることで緑色に変化します。
これは、体が内出血した血液を吸収し始めたサインで、回復段階に入っていることを示します。
🔹 主な特徴
- あざができて3~5日後に見られる
- 青紫色から徐々に緑色へ変化
- 痛みはほとんどなくなる
④ 黄色のあざ(1週間後~回復期)
あざの最終段階では、血液中のビリルビンという成分が増えることで黄色になります。これは、血液の分解がほぼ完了し、体が不要な成分を吸収し終えようとしていることを意味します。
最終的に、黄色から肌本来の色へと戻っていきます。
🔹 主な特徴
- あざができて1週間以上経過すると見られる
- 緑色から黄色へと変化
- 痛みは完全になくなり、まもなく消える段階
まとめ
あざの色の変化は、体が回復していく過程を示すサインです。
色 | 発生時期 | 状態 |
---|---|---|
赤色 | 直後 | 皮下出血が発生し、新鮮な血液が広がっている状態 |
青紫色 | 1~2日後 | 酸素が減少し、血液の成分が変化 |
緑色 | 3~5日後 | 血液の分解が進み、回復期に入る |
黄色 | 1週間後~ | 血液が完全に分解され、吸収が進んでいる |
このように、あざの色は時間の経過とともに変わっていきます。
通常のあざであれば自然に治りますが、原因不明のあざが頻繁にできる、あざの範囲が異常に広がる、長期間消えないといった場合は、何らかの疾患が関係している可能性もあるため、注意が必要です。
黒・茶・白 珍しいあざの色は?

① 黒っぽいあざ(紫黒色・黒色)
通常の青紫色よりもさらに暗く、紫黒色や黒色に見えることがあります。
🔹 主な特徴
- 強い衝撃を受けた際に起こりやすい
- 内出血の量が多く、血液が濃縮されることで黒っぽく見える
- 圧迫すると硬く感じることもある
🔹 考えられる原因
- 重度の打撲や深い内出血
- 凍傷や壊死(まれに血流障害が原因で黒くなることも)
- 血管の異常
💡 注意すべきポイント
あざが黒いまま長期間変化しない場合や、痛みやしこりを伴う場合は医師に相談を!
② 茶色いあざ(褐色)
あざが消えた後、茶色く跡が残ることがあります。
🔹 主な特徴
- 古いあざが完全に治る過程で茶色っぽく見える
- メラニンの沈着が原因
- 紫外線の影響で色素沈着が濃くなることもある
🔹 考えられる原因
- あざの回復過程での色素沈着
- 皮膚のターンオーバーの遅れ
💡 注意すべきポイント
- 紫外線を浴びると色素沈着が長引くため、日焼け対策を!
- 美白ケアやピーリングで薄くなることがある
③ 白っぽいあざ(蒼白・白斑)
まれに、あざが白っぽく見えることもあります。
🔹 主な特徴
- 血流が減少し、皮膚の色が抜けたように見える
- 他のあざの色と混ざっている場合もある
- 皮膚が凹んだように感じることもある
🔹 考えられる原因
- 強い打撲の後に一時的に血流が遮断されることがある
- 自己免疫疾患による白斑の可能性も(例:尋常性白斑)
💡 注意すべきポイント
しこりや硬さを伴う場合は皮膚科での診察を検討
まとめ
一般的なあざは「赤→青紫→緑→黄色」と変化しますが、黒・茶・白などの特殊な色のあざが現れることもあります。
色 | 特徴 | 考えられる原因 |
---|---|---|
黒っぽい(紫黒・黒) | 内出血が濃縮される | 強い打撲、血流障害 |
茶色(褐色) | あざが治る過程で色素沈着 | メラニン沈着、紫外線 |
白っぽい(蒼白・白斑) | 血流が減少、色が抜けたように見える | 強い打撲、自己免疫疾患 |
通常のあざとは異なる色が見られた場合は、単なる内出血ではなく、血流障害や皮膚の異常が関係している可能性もあるため、必要に応じて医師の診察を受けましょう。
あざの原因とは?

あざ(皮下出血)は、皮膚の下にある血管が破れ、血液が周囲に漏れ出すことで生じます。
一般的に、打撲や強い衝撃が原因で発生しますが、それ以外にも病気や体質によるものなど、さまざまな原因が考えられます。
ここでは、あざができる主な原因や意外な原因について詳しく解説します。
① 外的要因によるあざ(一般的なあざ)
- 打撲や衝撃
- 圧迫によるもの
- 手術や注射後のあざ
これらが一般的なあざの原因になります。
② 内的要因によるあざ(病気や体質)
血管がもろくなる(加齢や体質)
- 加齢によって血管の弾力が低下し、ちょっとした衝撃でも破れやすくなる
- 体質的に血管が弱い人は、軽い刺激であざができやすい
血液の病気や異常
- 血小板減少症(血液が固まりにくくなり、あざができやすくなる)
- 白血病(血液細胞の異常によって出血しやすくなる)
- 血友病(先天的に血液凝固因子が不足し、止血しにくい)
注意すべきポイント
「ぶつけた記憶がないのに、頻繁にあざができる」場合は、血液の異常が隠れている可能性も
③ 栄養不足によるあざ
これは嘘のようですが、医学的に確認されていることのようです。
ビタミン不足(特にビタミンC・K)
- ビタミンC不足:コラーゲンの生成が低下し、血管がもろくなる
- ビタミンK不足:血液凝固に関与するビタミンで、不足すると出血しやすくなる
注意すべきポイント
偏った食生活(特に野菜不足)によって、あざができやすくなる
④ ホルモンや薬の影響によるあざ
ホルモンバランスの変化
- 女性は生理周期や妊娠・更年期でホルモンバランスが変化し、血管の強度が低下しやすい
- ステロイドホルモンの影響で血管がもろくなることも
薬の副作用
- 血液をサラサラにする薬(抗凝固剤、アスピリンなど)を服用している場合、血液が固まりにくくなり、あざができやすくなる
- ステロイドの長期使用も血管を弱くする
注意すべきポイント
薬を飲み始めてからあざが増えた場合は、医師に相談
⑤ 病気のサインとしてのあざ
「普段と違うあざ」ができる場合、体の異常を示している可能性があります。
突然、全身にあざが増える
白血病や血小板減少症などの血液疾患では、あざが急激に増えることがあります。
皮膚が薄くなり、血管が透けて見える
高齢者によく見られ、手足に紫色のあざができやすくなります。
注意すべきポイント
「気づいたら全身にあざがある」「なかなか消えない」「痛みを伴う」場合は、病院での検査を推奨
まとめ
あざができる原因は大きく分けて、外的要因(打撲など)、内的要因(病気や体質)、栄養不足、ホルモンや薬の影響などがあります。
原因の種類 | 具体例 | 注意ポイント |
---|---|---|
外的要因 | 打撲、圧迫、手術・注射 | 一般的なあざ、時間経過で消える |
内的要因 | 加齢、血液の病気 | 頻繁にできる場合は病院で検査 |
栄養不足 | ビタミンC・K不足 | 偏食の人は注意 |
ホルモン・薬の影響 | 妊娠、更年期、抗凝固薬 | 薬の副作用の可能性も |
病気のサイン | 白血病、血友病 | 全身にあざが増えたら受診を推奨 |
あざの色やでき方に違和感がある場合は、体の異常を示している可能性もあるため、注意深く観察することが大切です。
危険なあざの見分け方は?

あざは通常、軽い打撲や衝撃ででき、時間の経過とともに自然に消えていきます。
しかし、中には重大な病気のサインである可能性があるあざも存在します。
ここでは、危険なあざの特徴や見分け方について詳しく解説します。
① ぶつけた記憶がないのに頻繁にできる
- 明らかな外傷がないのに、あざが次々にできる
- 触れただけで皮膚に紫色のあざができる
- 一度消えても、すぐに別の場所に新しいあざができる
💡 考えられる原因
✅ 血液の病気(白血病・血小板減少症 など)
✅ ビタミンC・K不足(血管がもろくなる)
② あざの範囲が異常に広い・広がり続ける
- 小さなあざが短時間で大きく広がる
- 皮膚全体が紫色や黒色になっている
- あざの境界が不明瞭でじわじわ広がる
💡 考えられる原因
✅ 血友病(血が固まりにくい遺伝性の病気)
✅ 播種性血管内凝固症候群(DIC)(重篤な血液の異常)

③ あざの色が黒・赤紫・まだら模様になっている
- 黒や赤紫のまだら模様が皮膚全体に広がる
- 赤い点々(点状出血)が全身に出現する
- 指で押しても色が消えない(通常のあざは押すと色が薄くなる)
💡 考えられる原因
✅ 血管炎(血管の炎症による皮下出血)
✅ 敗血症(細菌感染による血流の異常)
✅ 抗凝固薬の副作用(血液をサラサラにする薬が原因)
④ しこりや痛みを伴うあざ
- あざの部分が硬く盛り上がっている
- 触ると強い痛みを感じる
- 長期間経過してもしこりが消えない
💡 考えられる原因
✅ 皮下血腫(内出血が固まってしまう状態)
✅ 皮膚がん(悪性黒色腫)(黒いしこりがある場合)
⑤ なかなか消えないあざ(2週間以上残る)
- 普通のあざは1〜2週間で自然に消える
- 3週間以上経過しても色が変わらず消えない
- 一部が硬くなったり、皮膚が変形している
💡 考えられる原因
✅ 糖尿病(血管の修復が遅れるため)
✅ 血液のがん(白血病・リンパ腫)
表にまとめると以下のようになります。
危険なあざの特徴 | 疑われる原因 | 受診の目安 |
---|---|---|
ぶつけた記憶がないのに頻繁にできる | 血液疾患、栄養不足 | すぐに病院へ |
あざが異常に広がる・境界が不明瞭 | 血友病、DIC | 急いで受診 |
あざの色が黒や赤紫・まだら模様 | 血管炎、敗血症 | 救急受診を検討 |
しこりや強い痛みを伴う | 皮膚がん、血腫 | 皮膚科 or 内科へ |
2週間以上消えない | 糖尿病、白血病 | 一度検査を受ける |
💡 特に、急に増えたり、全身に広がる場合は緊急受診が必要です!
あざを早く治す方法

あざ(皮下出血)は、時間の経過とともに自然に消えますが、できるだけ早く治したいと考える人も多いでしょう。
ここでは、あざを早く治すための方法を詳しく解説します。
① あざができた直後に行うべきこと(0~24時間)
あざができたばかりの段階では、内出血を抑えることが最優先です。
1. すぐに冷やす(アイシング)
あざができた直後に冷やすことで、血管を収縮させ、出血や腫れを抑えることができます。
冷やし方のポイント
- 氷や保冷剤をタオルで包み、10~15分冷やす(直接肌に当てると凍傷のリスクがあるため注意)
- 1時間おきに数回冷やすと効果的
- 冷やしすぎは逆効果なので、適度に行う
2. あざを心臓より高い位置にする
あざができた部分を心臓より高く持ち上げると、血流が抑えられ、内出血の広がりを防げます。
例:足にあざができた場合 → クッションや枕を使って足を高くする
② 48時間以降に行うべきこと(回復を促進する段階)
あざが青紫色になり、内出血が落ち着いてきたら、今度は血流を促進して回復を早めるケアが効果的です。
3. 温めて血行を良くする(ホットパック・お風呂)
48時間以降は、冷やすのではなく温めることで、血液循環を良くし、あざの吸収を促進できます。
温め方のポイント
- 温かいタオルやホットパックをあざの部分に当てる(10~15分程度)
- シャワーや入浴で体を温める(長時間の熱湯はNG)
4. 軽いマッサージで血流を促す
あざが痛まなくなったら、やさしくマッサージすることで回復が早くなります。
✅ 優しく円を描くようにさする(強く押しすぎない)
✅ 血流が良くなると、あざの色が薄くなるのが早まる
まとめ

あざは時間の経過とともに赤色 → 青紫色 → 緑色 → 黄色と変化し、通常は1~2週間で自然に消えます。
しかし、ぶつけた記憶がないのに頻繁にできるあざや、広がり続けるあざ、黒や赤紫のまだら模様をしたあざ、しこりや痛みを伴うあざには注意が必要です。
通常のあざであれば問題ありませんが、2週間以上治らないあざや、異常に大きく広がるあざがある場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。