妊婦のつわり対策!接骨院でできること、注意すべきこととは?

妊娠中のつわりは、多くの妊婦さんが悩む症状のひとつです。
吐き気や食欲不振、倦怠感などが続くと、日常生活にも影響を及ぼします。

そんな中、意外と知られていないのが「接骨院での施術」によるつわりの軽減です。
しかし、「妊娠中に接骨院へ行っても大丈夫?」「どんな施術が受けられるの?」と不安を感じる方も多いでしょう。

本記事では、妊婦さんが接骨院を利用できるのか、施術のメリットや注意点について詳しく解説します。
つわり対策の選択肢として、ぜひ参考にしてください!

目次

妊娠中に接骨院を利用することは可能か?

​妊娠中に接骨院へ行くことは基本的に可能ですが、いくつかの注意点があります。

接骨院では、骨格や筋肉のバランスを整える施術を行い、妊娠による体の負担を軽減することができます。
しかし、妊娠の経過や体調によっては施術を受けるべきでない場合もあります。

ここからは具体的なケースについて、ご紹介していきます!

妊婦が接骨院を利用できるケース

妊娠中期(安定期・16週以降)以降の方

妊娠初期(~15週)は、ホルモンバランスが大きく変化し、つわりのピークを迎える時期です。
体調が不安定になりやすいため、無理な施術は避けた方が良いでしょう。

一方、妊娠中期(16週以降)になると、つわりが軽減し、胎盤が完成することで流産のリスクが低下します。
この時期であれば、適切な施術を受けることで、妊娠中の体の不調を和らげることができます。

主治医から許可を得ている方

妊娠の経過が順調で、特に制限を受けていない場合、接骨院の施術を受けることは問題ないとされています。
しかし、持病や合併症の有無、過去に流産経験があるかなどによっては注意が必要です。

特に、妊婦さんご自身が「施術を受けても大丈夫か不安」と感じる場合は、事前に主治医に相談し、安全を確認しておくことをおすすめします。

マタニティ施術の経験がある接骨院を選ぶ

妊娠中の体はホルモンバランスの変化や体重増加により、通常とは違う負担がかかっています。
そのため、一般的な施術ではなく、妊婦専用の施術を受けられる接骨院を選ぶのがおススメです。

接骨院を選ぶ際は、以下のポイントも参考にしてみてください!

うつ伏せにならずに施術が受けられる設備が整っているか(妊婦専用のクッションや、横向き・座位での施術など)
妊婦専用の施術メニューがあるか
妊婦への施術経験が豊富なスタッフがいるか

妊婦が接骨院の施術を避けるべきケース

妊娠初期(~15週)で、つわりが重い方

妊娠初期は胎盤がまだ完成しておらず、ホルモンバランスが急激に変化する時期です。
特に、重度のつわり(妊娠悪阻)を伴う場合、施術の刺激が体調を悪化させる可能性があります。

以下の症状がみられる場合、接骨院の施術を避けましょう。

吐き気が強く、食事がほとんど摂れない
めまいや脱水症状が出ている
体重が急激に減少している

これらの症状がある場合は、無理に施術を受けず、まずは体調の安定を優先しましょう。

切迫流産や早産のリスクがある方

切迫流産や早産のリスクがある妊婦さんは、医師から絶対安静を指示されることが多いです。
このような場合、血流を促進するような施術が逆効果となる可能性もあります。

お腹の張りや痛みが続く
出血がある
子宮頸管が短くなっていると診断された

これらの症状がある場合は、安静に過ごすことが最優先です。接骨院での施術は控え、主治医の指示に従いましょう。

高血圧や妊娠糖尿病など、合併症を持っている方

妊娠中の合併症として、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病、甲状腺の異常などがあります。
これらの症状がある場合、施術による血流の変化が悪影響を及ぼす可能性があります。

血圧が高く、むくみや頭痛がある
血糖値のコントロールがうまくいっていない
医師から過度な体の刺激を避けるよう指示されている

こうした合併症を抱えている場合は、医師の許可を得たうえで施術を受けるか、必要に応じて施術を控えることが推奨 されます。

つわりの症状に対する接骨院の施術のメリット

妊娠中はエストロゲンやプロゲステロンといったホルモンが急激に増減し、これが自律神経に影響を与えることで、吐き気やめまい、倦怠感といったつわりの症状が現れます。

接骨院での施術は、血流を改善し、自律神経のバランスを整えることで、つわりの症状を和らげる効果が期待できるため、妊婦さんにとって有効な選択肢となることがあります。

ここからは、メリットや具体的な施術について詳しく解説していきます!

1. 自律神経を整え、つわりの軽減をサポート

つわりの症状は、自律神経の乱れが深く関係しています。交感神経が過度に優位になると、胃腸の働きが鈍くなり、吐き気や食欲不振が悪化することがあります。

接骨院では、軽いマッサージやストレッチを取り入れることで、筋肉の緊張をほぐし、副交感神経を優位にしてリラックスしやすい状態に導く ことができます。

施術の具体例

背中・肩・首のマッサージ
妊娠中はホルモンの影響で筋肉がこわばりやすく、背中や首のこりが起こりがちです。
優しくほぐすことで血流が良くなり、吐き気や頭痛の軽減が期待できます。

みぞおち周りの筋肉を優しく緩める
自律神経が集中するみぞおち周りを優しく緩めることで、リラックスしやすくなります。
強い刺激は逆効果なので、軽いタッチがポイントです。

足のツボ押し(軽め)
足首内側の「三陰交」などを軽く刺激すると、胃腸の働きを助ける効果が期待できます。
ただし、強すぎる刺激は子宮を収縮させる可能性があるため、妊婦向けの施術に慣れた接骨院で行うことが重要です。

2. 血流改善で体調を整える

妊娠中は血液量が増加する一方で、ホルモンの影響によって血管が拡張し、血行不良が起こりやすくなります
これにより、むくみや冷え、倦怠感が悪化し、つわりの症状が強くなることもあります。

施術の具体例

下半身のリンパマッサージ
ふくらはぎや太ももの筋肉を軽く刺激することで、血液やリンパの流れを促進し、冷えやむくみの軽減につながります。血流が良くなることで、体全体の疲労感が和らぎ、つわりによる倦怠感の軽減が期待できます。

骨盤周りの筋肉調整
骨盤周りの血流が滞ると、子宮の血流も悪くなり、結果としてつわりの症状が悪化することがあります。接骨院では、無理のない範囲で骨盤周りの筋肉を整え、血流を促進する施術が可能です。

深い呼吸を促す胸郭ストレッチ
妊娠中は姿勢が変わることで、胸が圧迫されやすく、呼吸が浅くなることがあります。胸郭を優しく広げるストレッチを行うことで、酸素の取り込みが増え、自律神経が整いやすくなるため、つわりの症状が軽減される可能性があります。

接骨院で対応できる症状とできない症状

接骨院では、妊婦さん特有の体の不調に対応できる施術を行うことが可能ですが、すべての症状に対応できるわけではありません。施術を受ける前に、どのような症状に対応できるのか、またどの症状には注意が必要なのかを知っておくことが大切です。

接骨院で対応できる症状

接骨院では、主に 筋肉や関節の不調、血流の滞りによる症状への施術を行います。
妊娠中に起こりやすい以下のような症状には、接骨院の施術が有効です。

腰痛・背中の痛み
妊娠中はお腹が大きくなるにつれ、腰への負担が増し、腰痛を引き起こしやすくなります。接骨院では、骨盤のバランスを整えたり、筋肉を緩めたりすることで、腰痛を和らげる施術を行います。

肩こり・首こり・頭痛
妊娠中のホルモンバランスの変化や姿勢の乱れにより、肩や首がこりやすくなり、頭痛につながることも。軽いマッサージやストレッチで筋肉をほぐし、血流を促進することで、こりや頭痛を緩和できます。

むくみ・冷え
妊娠中は血流が滞りやすく、特に脚のむくみや冷えに悩む方が多くいます。リンパマッサージや軽いストレッチで血流を促進し、むくみや冷えを和らげる施術が可能です。

自律神経の乱れによる不調(つわりの軽減効果)
つわりの原因のひとつである自律神経の乱れには、背中や首周りの緊張をほぐすことでリラックスし、副交感神経を優位にする施術が有効です。体の緊張を和らげることで、吐き気や倦怠感の軽減が期待できます。

接骨院で対応できない、または注意が必要な症状

接骨院では対応できない、または施術を受ける際に十分な注意が必要な症状もあります。
以下の症状がある場合は、施術を受ける前に必ず主治医に相談しましょう。

切迫流産・早産のリスクがある方
お腹の張りや痛み、出血がある場合は、安静が必要なため施術は避けましょう。

妊娠高血圧症候群(むくみ・頭痛・高血圧)
血流を促す施術は、高血圧の方には負担となる可能性があるため、医師の指導を受けたうえで施術を検討してください。

妊娠糖尿病・甲状腺異常などの合併症
血糖値やホルモンバランスに影響を及ぼす可能性があるため、必ず医師に相談しましょう。

強い吐き気や脱水症状がある場合(重度のつわり)
施術中に気分が悪くなる可能性があるため、体調が安定するまで施術は控えた方が安全です。

腹部や強い刺激を伴う施術
妊娠中のお腹への直接的な圧迫や、強い力を使った施術(骨盤矯正など)は、胎児に影響を与える可能性があるため避けるべきです。

接骨院は、妊娠中の腰痛やむくみ、つわりの軽減などに役立つ施術を提供できますが、すべての症状に対応できるわけではありません。

自分の体調を第一に考え、適切な施術を受けるようにしましょう

妊婦が接骨院を選ぶ際のポイント

妊娠中に接骨院を利用する場合、施術を安全に受けるためには「 妊婦向けの施術経験が豊富な接骨院」を選ぶことが重要です。

妊娠中の体は通常時とは異なるため、施術者の知識や対応力が施術の安全性に大きく影響します。
以下のポイントをチェックしながら、適切な接骨院を選びましょう。

確認すべきポイント

妊婦向けの施術経験を確認
妊婦専用の施術メニューがあり、経験豊富な施術者がいるかを確認。安全に施術を受けるため、事前に問い合わせると安心。

妊婦向けの設備を確認
うつ伏せにならずに施術できる専用クッションや設備があるかチェック。負担を減らすために、妊婦向けの姿勢で施術できるかも確認。

口コミや評判をチェック
妊婦の施術を受けた人の口コミや体験談を参考に、評判の良い接骨院を選ぶ。実際に妊婦向けの施術が丁寧かどうかを確認できる。

施術前に相談する
施術内容や安全性について、接骨院に事前に相談し、不安を解消。主治医にも相談し、施術を受けて問題がないか確認すると安心。

妊娠中の接骨院の選び方を間違えなければ、つわりの軽減や体の不調改善に役立ちます。

特に、妊婦向けの施術経験がある接骨院を選び、無理のない範囲で施術を受けることが大切です。
自分の体調と相談しながら、安心して通える接骨院を見つけましょう!

妊婦が接骨院を利用する際の注意点

妊娠中の体はデリケートなため、接骨院を利用する際は以下の点に注意しましょう。

1. 主治医に相談し、施術を受けても問題ないか確認する

妊娠中の状態は個人差が大きく、体調が安定しているかどうかは医師の判断が重要です。特に、切迫流産や早産のリスクがある方、高血圧や妊娠糖尿病などの合併症を持っている方 は、施術が適していない可能性があります。施術を受ける前に、必ず主治医に相談してから接骨院を利用しましょう

2. 妊婦向けの施術経験がある接骨院を選ぶ

すべての接骨院が妊婦向けの施術に対応しているわけではありません。
そのため、妊娠中の体に配慮した施術を行えるかどうかを事前に確認しましょう。

妊婦専用の施術メニューがあるか
妊婦向けの施術経験が豊富な施術者が在籍しているか
うつ伏せにならずに施術できる設備が整っているか

これらの条件を満たしている接骨院を選ぶことで、安心して施術を受けられます。

3. 施術中に違和感を感じたらすぐに伝え、中断する

妊娠中は体が敏感になっているため、施術の刺激が強すぎると不快感を覚えたり、体調が悪化したりすることがあります。

施術中にお腹が張る、気分が悪くなる、めまいがする場合は、すぐに施術者に伝えて中断しましょう

4. 強い刺激や無理な体勢を伴う施術は避ける

接骨院では、体の不調を和らげるための施術を行いますが、妊婦さんには強すぎる指圧や骨盤矯正、腹部への圧迫を伴う施術は避けるべきです。

ソフトな指圧やストレッチを中心とした施術を選ぶ
刺激の強いツボ押しは避ける(特に子宮に影響を与えるツボ)
仰向けや横向きなど、妊婦に適した体勢で施術を受ける

妊婦さん向けの施術に慣れた施術者であれば、適切な力加減で施術を行ってくれるので、事前に確認しておきましょう。

5. 施術後は無理せず、ゆっくり休む時間を確保する

施術後は血流が良くなり、一時的に体がだるく感じることがあります。施術後すぐに活動をすると、体に負担がかかるため、できるだけゆっくり休む時間を確保し、水分補給をしっかり行うことが大切です。

まとめ

ここまで、妊婦さんの接骨院利用について、接骨院を利用できるケースや避けるべきケース、接骨院を利用するメリット、接骨院を選ぶポイントなどについて解説してきました。

安心して施術を受けるために、妊婦さんが事前に知っておきたいポイントを、最後にチェックしましょう!

妊娠中の接骨院利用はOK!
 でも、妊娠初期(~15週)や合併症がある場合はNG。主治医に相談を!

接骨院でできること
 ・自律神経を整えてつわりの軽減
 ・血流促進でむくみや冷えを改善
 ・骨盤調整で腰痛・肩こりをサポート

接骨院選びのポイント
 ・妊婦向けの施術経験があるか
 ・優しい施術をしてくれるか(強い刺激はNG)

施術を受ける際の注意点
 ⚠ 施術中に不調を感じたらすぐに中断!
 ⚠ お腹への刺激や強い指圧は避ける

妊娠中の不調を少しでも軽くするために、安心できる接骨院を選んで活用してみてくださいね!

当院へ是非お越し下さい

最後に、長原環七通り接骨院では皆さまの健康をサポートするため、肩こり、骨盤矯正、腰痛などに関する相談や治療を行っています。

身体の不調でお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください!

今回の記事はこれで以上となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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