お子さんのあざ放置してませんか?あざに潜んでる危険性と対処法について徹底解説!

お子さんに突然あざができているのを見つけて、
「こんな大きなあざ、放っておいて大丈夫かな…」
「転んだだけと言うけど、念のため確認したほうがいい?」

そんな不安を抱える親御さんはとても多いかと思います。

とくに活発に動く年齢のお子さんだと、気づかないうちにあざを作ってしまうことも珍しくありません。
しかし、中には 放置すべきでない危険なあざ が隠れているケースもあります。

この記事では、接骨院の視点から
お子さんのあざに潜む危険性と、家庭でできる対処法を分かりやすく解説していきます。

読んでいただくことで以下の3つが分かります。

・放置してはいけない“危険なあざ”の特徴
・お子さんに多いあざの種類と原因
・ご家庭でできる応急処置と観察ポイント

大切なお子さんの身体のために、まずは正しい知識を身につけ、安心して判断できるようになりましょう。

目次

子どものあざは放置していい?接骨院が教える危険サイン

子どもの身体は大人より柔らかく、衝撃を受けたときの反応も個人差が大きいため、あざができやすい傾向があります。しかし、すべてのあざが“自然に消えるだけの軽いもの”ではありません。
あざの中には、早めの対応が必要なもの、放置すると悪化するものもあり、親御さんの「見極め」が非常に重要になります。

接骨院では、日々さまざまな打撲・転倒によるあざを診ます。
その経験から断言できるのは、“色だけで判断するのは危険” ということ。

同じように見えるあざでも、筋肉・骨格・血管へのダメージや、炎症の広がり方によって対処法が変わるからです。
ここではまず、自然に消えるあざと、注意が必要なあざの違い を分かりやすく整理していきます。

自然に消えるあざと注意が必要なあざの違い

通常のあざ(皮下出血)は、以下のように色が変化しながら回復していきます。

・赤〜紫(受傷直後)
・青〜黒(1〜3日)
・緑〜黄色(3〜7日)
・薄黄色〜消失(1〜3週間)

この「時間とともに薄くなる」という変化が見られれば、多くは心配いりません。

一方で、以下の特徴がある場合は注意が必要です。

【注意すべきあざの特徴】
・色が濃いまま変化しない
・2〜3日たっても腫れが引かない
・触れると強い痛みが続いている
・あざの中央が硬く盛り上がる
・皮膚の下に“しこり”のような感触がある
・熱を持って赤みが広がる
・原因が分からないまま突然できた
・転倒の衝撃に対して、あざの範囲が異常に広い

このような場合、単なる皮下出血ではなく、
筋挫傷(筋肉の損傷)や深部の出血、炎症の悪化 が起きている可能性があります。

特に注意したいのは、
原因が思い当たらないのに増えている あざ。
これは衝撃以外の理由(血管トラブル、栄養状態の不良、皮膚疾患など)によって起きるケースがあります。
接骨院ではこうしたリスクを踏まえ、痛みの出方・あざの形・触ったときの硬さなどを総合的に確認して判断します。

見落とされやすい“危険な場所のあざ”

子どものあざで特に注意したい部位があります。

【要注意の部位】
・太ももの内側
・脇腹
・背中
・胸部(肋骨)
・頭部

これらの部位は、転倒の仕方によっては 骨・内臓・筋肉の深部に強いダメージ が入っていることがあります。
胸や背中のあざは、肋骨や深部筋の損傷が隠れている場合もあり、痛みの訴えが少ない子どもほど慎重な観察が必要です。

子どもに多いあざの種類と原因

子どものあざは「打撲だけ」ではありません。
一見同じように見えても、発生の仕組み・原因・リスクは大きく異なります。

接骨院では、患部の腫れ方・色・触ったときの反応・可動域などから原因を読み取りますが、これは専門的な知識がないと分かりづらい部分でもあります。

ここでは、特に子どもに多いあざを 原因別に分かりやすく整理 し、保護者が知っておくべきポイントをまとめました。

① 転倒・打撲で起こる一般的なあざ

もっとも多いのが、転んだりぶつけたりした際に起こる 皮下出血(いわゆる青あざ) です。

【特徴】
・痛みを伴うことが多い
・押すと軽く痛む
・周囲に腫れがある
・時間とともに色が変化していく

これは皮膚の下にある細かい血管が衝撃で切れ、血液が皮膚の下に広がっている状態です。

このタイプのあざで注意すべきポイント

以下の特徴がある場合は、単なる打撲より一段深い損傷が疑われます。

・強い腫れが継続する
・患部が熱をもっている
・押されると強く嫌がる
・膝や肘など「関節部」にできている
・動かすと痛みが増す

特に関節の周りにあざがある場合、筋肉や靭帯にも負荷がかかっていることが多く、専門機関でのチェックが必要です。

② 何度も同じ場所にできるあざ

意外と見落とされがちなのが、繰り返し同じ場所にあざができるケースです。

【特徴】
・姿勢のクセ
・体幹の弱さ
・足の着き方のバランス
・歩き方の偏り

上記のものが主な原因になっていることがあります。

例:太もも外側にあざが多い場合

太もも外側に頻発するあざは、次のようなケースが多く見られます。

・O脚ぎみで外側に体重が乗りやすい
・つま先が外向き(外旋)で歩く癖がある
・走るときに外側に脚が流れる

このように 「あざ=衝撃の結果」ではなく、「身体の使い方の問題」 が背景にあることも少なくありません。
接骨院では身体の動き・姿勢・荷重のかかり方までをチェックできるため、このタイプの見極めに強いのが特徴です。

③ 原因が分からず突然できるあざ

「気づいたらできていた」
「転んだ覚えがないのに広がっている」

このようなあざは、衝撃以外の原因で発生している可能性があります。

【疑われる原因】
・深部筋の損傷(筋挫傷)
・軽い打撲を子どもが覚えていない
・血管が弱っている(栄養不足や成長による一時的な影響)
・関節の不安定さによる繰り返し摩擦

とくに子どもは動きが活発で、ぶつけた瞬間を記憶していないことも多く、軽い衝撃でも筋肉の深部で内出血してしまうケースがあります。

深部血腫は見た目では分かりづらい

皮膚表面のあざが小さくても、内部(筋肉の深層)では大きな血腫ができていることがあります。

【深部血腫のサイン】
・動かすとズキッと痛む
・患部が硬くしこりのようになっている
・押すと奥のほうが鋭く痛む
・数日経っても痛みが変わらない

接骨院では触診で“深さ”を確認できるため、こうした隠れた内出血を早期に見つけられます。

④ 広範囲に広がるあざ

あざが「横に広く」広がっている場合、皮下の血管が多方向から損傷しています。

【よくある原因】
・転倒時に複数箇所を同時に打った
・階段・段差などで強い衝撃を受けた
・鋭角なものにぶつかった

このタイプは痛みが長引きやすく、炎症が強い傾向があります。

広範囲のあざで気をつけたいこと

・安静にしても腫れがおさまらない
・色が濃く、周囲の皮膚に熱がある
・動かすだけで痛みが走る

これは「筋膜」「筋繊維」「皮下組織」に広く炎症が起きている証拠で、放置すると回復が遅れます。

あざの種類を見分けるポイントまとめ

最後に、家庭でも判断しやすいポイントをまとめます。

【色の変化】
✔ 時間とともに薄くなる → 回復傾向
✔ 色が変わらず濃いまま → 深部損傷の可能性


【痛み】
✔ 押すと軽く痛む → 一般的な打撲
✔ 触れなくても痛む → 炎症が強い
✔ 動作で鋭く痛む → 筋挫傷・関節の問題


【触った感触】
✔ 柔らかい → 表層の打撲
✔ 硬いしこり → 深部血腫


【場所】
✔ 関節・体幹部 → 要注意
✔ 頭部・胸部・背中 → 早期確認が必要

あざができたときの正しい応急処置と家庭での観察方法

お子さんにあざができたとき、最も重要なのは「最初の24時間」です。
打撲によるあざは、受傷直後の対応によって痛みや腫れの広がりが大きく変わります。

接骨院でも、
「正しい応急処置をしていれば、もっと早く治ったのに…」というケースを多く見ます。
ここからは、親御さんが最低限知っておくべきポイントを整理しておきましょう。

接骨院が推奨する応急処置の基本ステップ

あざができたときの基本的な対処法は RICE処置(ライス処置)です。
これはスポーツ現場でも使われている、最も信頼性の高い方法です。

RICE処置とは

STEP
R=Rest(安静)

・まずは患部を使わない
・走ったり跳ねたりさせない
・無理に動かすと内出血が広がる

STEP
I=Ice(冷却)

・氷や保冷剤をタオルに包む
・10〜15分冷やす → 15分休む → 繰り返す
・冷やしすぎは凍傷の危険があるため注意

STEP
C=Compression(圧迫)

・軽く包帯を巻き、腫れを抑える
・強く巻きすぎると血流を阻害するので要注意

STEP
E=Elevation(挙上)

・足なら心臓より高く
・寝るときはクッションで高さを調整
・浮腫と内出血の広がりを抑える

この処置を適切に行うだけで、腫れ・痛み・あざの広がりを約30〜50%軽減できると言われています。

やってはいけないNG行為

多くの親御さんが無意識にやってしまいがちなのが、以下の行為です。

NG①:患部を揉む・押す

「血流よくしたほうが治る?」これは大きな誤解です。

内出血がある状態で揉むと、
むしろ出血が広がり、あざが濃くなる 可能性があります。

NG②:すぐに温める(お風呂・カイロ)

温めると血流が増えるため、
・腫れの悪化
・痛みの増加
・内出血の拡大

につながります。

初日は絶対に温めないよう注意が必要です。

NG③:湿布を自己判断で貼る

冷湿布・温湿布の判断は難しく、症状によっては悪化させることもあります。

貼る場合は、
【冷湿布=あくまで「冷感」。氷の代わりにはならない】ことを理解して使用しましょう。

まとめ

子どものあざは、元気に動き回る時期だからこそ多く見られます。
その多くは自然に薄くなり、大きな問題にはなりません。
しかし、この記事で解説したように、あざの中には “注意すべきサイン” が隠れていることがあります。

特に注意したいのは、下記のようなケースです。

・原因が分からないのに突然できたあざ
・色が変わらず濃いままの状態が続く
・痛みや腫れが日に日に強くなる
・動作に支障が出ている
・硬いしこりのような感触がある
・広範囲に広がっている
・熱を持っている

こうしたあざは、単なる打撲ではなく、
筋肉や筋膜・深部組織の損傷、深部血腫、強い炎症などが背景にある可能性があります。

特に子どもの場合、痛みをうまく言葉で伝えられないことも多く、
「痛い」と言わなくても、実際には動かすたびに負担がかかっているケースもあります。

ぜひ今回の記事を参考に、
適宜処置をしていただいて、それでも治らない場合には、病院などにご相談ください!

今回の記事はこれで以上となります。
最後まで閲覧いただきありがとうございました!
下記に参考記事を記載していますので、ぜひこちらもご覧ください!

当院へ是非お越し下さい

最後に、長原環七通り接骨院では皆さまの健康をサポートするため、肩こり、骨盤矯正、腰痛などに関する相談や治療を行っています。

身体の不調でお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください!

今回の記事はこれで以上となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。

下記に関連記事を掲載していますので、ぜひそちらもご覧になってみてください。

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