猫背が原因で胸が痛くなるのはなぜ?仕組みと改善法を徹底解説

姿勢が悪いだけで胸が痛くなるなんて本当?と疑問に思う方もいるかもしれませんが猫背による息苦しさで悩んでいる方は実は少なくありません。
日常的な姿勢のクセは私たちが思っている以上に身体へ影響を与えているんです。
長時間の前かがみの姿勢は肺を圧迫し呼吸を浅くするだけではなく、『胸がチクチクする』『息がしにくい』などの違和感の他に様々な全身の不調にもつながっていきます。
今回の記事では、猫背が原因で胸が痛くなる仕組み、またその改善方法などをっ徹底解説していきます!

この記事で分かる事
・猫背が原因で胸が痛くなる仕組み
・猫背がもたらす体調不良
・猫背改善方法
・まとめ

目次

猫背が原因で胸が痛くなる仕組み

猫背とは文字通り『猫のように丸くなってしまっている姿勢』のことです。
背骨は本来生理的な湾曲があります。『生理的な湾曲』とはよく言われる背骨のS字カーブの事です。
背骨は頸椎・胸椎・腰椎・仙椎の四つに分けられS字カーブを形成しています。
頸椎、腰椎は前弯(反る)、胸椎、仙椎は後弯(丸まる)というように、前方と後方に湾曲しています。

その内、胸椎で後弯が強くなるつまり背骨の丸まりが強くなることが猫背ということになります。
ではなぜこの猫背で胸が痛くなるのか。その仕組みを解説していきます。

猫背によって胸骨に負担がかかり痛みを感じる

猫背になると背中が丸まりますよね。それが原因で胸部が圧迫され胸骨に負担がかかってしまいます。
胸骨に負担がかかることで内臓の圧迫を招き、胸が痛い、息が苦しいと感じることがあります。猫背の姿勢になると、胸骨・胸椎・肋骨で構成された胸郭(きょうかく)に負担がかかります。胸郭に負担がかかると腹圧の上昇を招き、肺などの内臓が圧迫されるからです。

内臓が圧迫され痛みを感じる

猫背の姿勢によって内臓が圧迫されると胸に痛みを感じる場合があります。
負担がかかる内臓はみぞおち付近の肺・肝臓・胆のうだけではありません。下腹部にある子宮や膀胱などにも負担がかかる為内臓に痛みを感じるのは猫背が原因でる可能性があります。

内臓が圧迫されて起こるのは痛みだけではありません。前かがみの姿勢になる事で肺が圧迫され、吸い込む酸素の量が減り、結果として全身の血流がわるくなり疲れやすさを感じることもあります。

逆流性食道炎などの病気の可能性も

胸の痛みに加えて『胸やけ』の症状がある場合は逆流性食道炎の可能性があります。
『逆流性食道炎』とは胃酸が逆流して粘膜に炎症を起こす病気です。猫背が原因で腹圧がかかり胃が押されて胃酸の逆流が起こりやすくなると言われています。

胸の痛みの他に肋骨にも痛みを感じる場合には肋間神経痛の可能性もあります。
『肋間神経痛』は肋骨・背中・脇腹などに痛みを感じます。猫背が原因で肋間神経を圧迫し痛みがでてしまう可能性があります。

逆流性食道炎は食道がんのリスクを高めてしまうので要注意!!

猫背がもたらす体調不良

猫背姿勢は単に見た目の問題だけではなく様々な身体的症状を引き起こします。
特に呼吸の質の低下は全身に影響を及ぼし日常生活の質を低下させてしまう可能性があります。

肩こり・首こり

猫背により頭部が前方に突き出すことで首の筋肉に過度な負担がかかります。
この状態では首周りの筋肉が常に緊張状態となり血管が圧迫されて血流が悪化してしまいます。その結果、首のコリ・肩こりが慢性化してしまい頭痛を引き起こす場合もあります。

ちなみに頭の重さは約5-6㎏ほどあり、頭が本来の位置よりも5㎝前に出ていると首には2倍の負担がかかるといわれています。

呼吸が浅くなる・自立神経の乱れ

背中が丸くなると胸部(肋骨)が圧迫され肺が十分に広がらなくなってしまいます。
そのため無意識のうちに呼吸が浅くなります。身体に十分な酸素を取り込む事ができないと疲労が回復しにくくなる・集中力が低下するなどの症状がでたりします。

首周りの緊張は自律神経のバランスを乱し、めまいや吐き気・不眠など様々な不調を引き起こす原因になり得ます。

内臓機能の低下

猫背の姿勢が内臓を押しつぶし内臓が圧迫されます。
特に胃酸の逆流が起こりやすくなり、逆流性食道炎のリスクが高まります。胃酸の逆流は胃の内容物が逆流することで胸やのどの痛みを引き起こします。

肺や気管支などの呼吸器・心臓・肝臓・胃やなどみぞおち付近の臓器はもちろん、膀胱・子宮などの下腹部付近においても負担がかかってしまいます。

猫背改善方法

猫背で胸が痛いときにはまず、縮んだ筋肉をストレッチで伸ばすことをおススメしています。猫背で胸が痛いときに伸ばしたい筋肉は『大胸筋』『肩甲骨まわり』です。おすすめのストレッチについて解説していきます。

大胸筋のストレッチ

STEP
寝ながらできる胸ひらきストレッチ

まずは寝たままストレッチ。
仰向けになり手を広げて大の字になるだけ。ポイントは肩甲骨を床につけるように意識をしながら呼吸を深くおこなう事。
この体勢だけでも胸が自然に開いて、大胸筋が緩みやすくなります!

STEP
壁を使った大胸筋ストレッチ

家の中で手軽にできるものの方が続けやすいですよね!
やり方は簡単!壁に片手をついて身体をゆっくりひねって開いていく。たったこれだけです。胸の前側が心地よく伸びていれば正解です。
肩の力は抜いて呼吸は止めないようにしましょう。

肩甲骨のストレッチ

STEP
背中で手を組んで胸を開き肩甲骨ほぐし

両手を背中側で組み、肩甲骨を軽く寄せます。
胸を開きながら鼻から息を吸い、口からゆっくり吐きます。
30秒を3セットずつやってみましょう。

STEP
肘を大きくまわして肩甲骨ほぐし

両手を方に添えて肘を外に張ります。
肘で大きな円を書くように前から後ろへ回します。
5回回したら逆回しも行います。

ストレッチ効果を高めるコツ

せっかくストレッチするなら効果をしっかり感じたいですよね。そんな時に意識してほしい事をご紹介します。

1.ストレッチに最適なタイミングで行う(お風呂上り・運動後)

ストレッチは筋肉が温まっているタイミングが最適と言われています。
たとえばお風呂上りは血流が良くなって筋肉が柔らかくなっている為ストレッチの効果を感じやすいと言われています。

また運動後のストレッチは運動によって緊張した筋肉をクールダウンさせることで柔軟性の維持にもつながります。

2.呼吸と脱力を意識

ストレッチ中についつい呼吸を止めてしまう方が多いのですがストレッチ中の呼吸と・脱力はとても大切なのでセットで意識することが重要です。
呼吸を止めてしまうと身体全体が緊張してしまい、筋肉も伸びにくくなる傾向があります。
ゆっくり息を吐きながら筋肉を伸ばすことを意識しましょう。
深い呼吸は副交感神経を優位にしストレッチの効果をより感じやすくなります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は猫背で胸が痛くなる原因と改善方法についてご紹介してきました。
猫背で胸が痛くなる原因は

・猫背によって胸骨に負担がかかり痛みを感じる
・内臓が圧迫され痛みを感じる

主に個この二つが原因となっていることが多いです。
胸の痛みに加えて『胸やけ』がある場合には逆流性食道炎など他の病気が原因の可能性も考えられます。
猫背は首こり・肩こり、呼吸が浅くなる・自立神経の乱れ、内臓機能の低下など身体に様々な不調ももたらします。

猫背を改善するには、大胸筋と肩甲骨のストレッチが効果的!!

猫背で胸が痛いときにはまず、縮んだ筋肉をストレッチで伸ばすことをおススメしています。上記でご紹介したストレッチ方法はより効果のあるお風呂上りなどに試し、普段の生活に取り入れてみてください。

当院へ是非お越し下さい

最後に、長原環七通り接骨院では皆さまの健康をサポートするため、肩こり、骨盤矯正、腰痛などに関する相談や治療を行っています。

身体の不調でお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください!

今回の記事はこれで以上となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。

ホットペッパーでお得なクーポン配布中です。ご来院お待ちしております。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次