長時間の車移動で腰痛に?年末年始の帰省で注意したいエコノミー症候群とは?
年明けまで約1ヶ月。そろそろ帰省の計画を立ててる人も少なくないのではないでしょうか。
飛行機・電車・車・新幹線等で長時間の移動の方もいらっしゃると思います。
今回は長時間移動によるエコノミー症候群についてお話したいと思います!
帰省される皆さん!必読です!
この記事でわかること
・エコノミー症候群とは
・エコノミー症候群になりやすい人
・車移動の腰痛対策
・エコノミー症候群予防について
・日常に潜むエコノミー症候群
エコノミー症候群とは
そもそも、エコノミー症候群とは、
『深部静脈肺血栓塞栓症』または『肺塞栓症』と言います。
水分や食事を十分に摂らずに、同じ姿勢で長時間座っている場合などに起こります。
同じ姿勢のまま足を動かさないでいると、血行不良が起こり、血液が固まりやすくなります。その結果血の固まりの一部が肺に流れて、血管に詰まってしまうのです。
主な症状は・・
足の痛み/足のむくみ/足の痺れ/足の一部が赤や紫に変色している(特に片方の足のみ)
息苦しさ/息切れ/胸の痛み/冷や汗や湿疹…etc
などがあげられます。もしこのような症状になったときは直ちに医療機関を受診してくださいね。
こんな人はエコノミー症候群に注意!
次のような方は特にエコノミー症候群になりやすい人なので注意が必要です。
- 高齢者
- 肥満
- 経口避妊薬(ピル)を服用してる方
- 妊娠中または妊娠直後
- 生活習慣病(糖尿病、高血圧、高脂血症等)
- 下肢の手術をしたことがある方
- 骨折等の怪我をされたことがある方
- 心筋梗塞や脳梗塞などの血栓症の既往がある方
このチェックに当てはまる方は通常の方よりもエコノミー症候群になりやすい傾向がありますので注意が必要です。
エコノミー症候群予防ポイント
長時間の移動の際は自分のタイミングでは中々休憩ができない場面も多いと思います。
エコノミー症候群にならないために予防ポイントをいくつかお伝えしていきます!
定期的に体を動かす
長時間同じ体勢で座り続けていると、血液の流れが悪くなり、血栓ができやすくなってしまいます。
車や飛行機などで長時間に座っていなければならない場合には1時間ごとに軽く足を動かすことが大切です。
足首を回す・足を上下に動かす・膝を曲げ伸ばしするなどの簡単なストレッチをしましょう。
水分をこまめに補給する
長時間の移動中はトイレに行ける機会も限られる為、水分を控える方も多いと思います。
しかし脱水状態になると血液が粘土を増し、血栓ができやすくなってしまいます。特に乾燥している車内や機内では意識的に水分を取ることが大切です。
アルコールやカフェインは利尿作用があり、脱水症状を悪化させてしまう可能性があるので控えめにしましょう。
着圧ストッキングを使用する
車や飛行機などの長時間の移動で座り続けている場合、血流が悪くなりやすいため着圧ストッキング(コンプレッションソックス)を使用することで血流を促進して血栓のリスクを減らすことができます。
特に浮腫みやすい人にはオススメです。
足を高くする
座っている時はできるだけ、足のあげるようにしましょう。例えばバックを足元に置いてその上に足を置いて少しでも高い位置に足を置くだけでも血流の改善に役立ちます。
特に座りながら寝てしまう時などは足を動かすストレッチもしないですし、その時間水分も取らないのでできるだけ足を上げて寝るようにしましょう。
喫煙を避ける
喫煙は血管を収縮させ、血液の凝固を促進させるため血栓ができやすくなります。
特に長時間の移動の際は喫煙を避けることで、血栓のリスクを減らすことができます。
喫煙習慣のある方でも移動中はできるだけ喫煙を避けましょう。
ポイントはどれも難しいものではありません。意識して実践してみることで、エコノミー症候群のリスクをグッと下げることができますので、移動の際はぜひ思い出して実践してくださいね。
日常に潜むエコノミー症候群
『エコノミー症候群』といえば飛行機での長時間の移動を想像する人も多いのではないでしょうか。
実は飛行機に乗る方にだけエコノミー症候群のリスクがあるわけではありません。
例えば、長時間の車を運転し続けたりデスクワークをしたりする状況を思い浮かべて見てください。これらは飛行機と同様に長時間同じ体勢で『座っている』状態なのです。長時間座っていると下肢が圧迫される状態が続きエコノミー症候群を発症することがあります。
またもっと日常的なことでいうと水分不足になったり、過度にアルコールを摂取したりして脱水症状になると下肢に血栓が生じやすくなります。(深部静脈血栓症)
生じた血栓は立ち上がった時などに血液に乗って移動して肺の血管を詰まらせます。肺に血管が詰まると呼吸困難や動悸を引き起こします。(肺塞栓症)
このように日常にもエコノミー症候群は潜んでいます。1〜2時間座り続けているなと思った時は意識して足のストレッチをしたり、水分をこまめに取るなどして生活しましょう。
ひとたび血栓ができ始めると血栓はあっという間に大きくなり生命を脅かすこともあるのです。
足のむくみや痛みが気になる方は専門の医療機関を受診し血栓の確認を行うことをオススメします。
車移動の腰痛対策
車での長時間の移動で同じ体勢でいると腰痛に悩まされる方も多いと思います。
そこで腰痛対策のコツをご紹介します。
年末年始の帰省の際に高速バス・夜行バスを利用される方は長時間の移動だと必ず休憩ポイントがあるはずです。
外に出るのが億劫になったり夜行バスだと寝ている場合も多いとは思いますが、できる限り休憩ごとに外に出て体を動かす事がポイントです。
少し歩いたり、背伸びや屈伸などをしたりして体をほぐしましょう。
また自家用車の場合は座席の調整をすることも腰痛対策の一つと言えます。
適切な姿勢を保つことは腰への負担軽減につながります。
座席の高さや角度を適切な姿勢になるよう調整してみましょう。
座っている姿勢の安定感が増し、そのまま座るよりも快適に過ごせるはずです。
旅行グッズを扱っているショップでは腰部分用の空気枕も販売しています。これらを活用することでさらに快適に長時間の移動を過ごすことができます!
もちろん一番の対策は腰痛もエコノミー症候群であっても『こまめに休憩をとる』ということです。
まとめ
エコノミー症候群と言えは飛行機での移動を想像される方が多いと思いますが実は車移動や日常生活でも起こり得るということがわかりましたね。
『同じ体勢で長時間居続ける』ということは身体にとってとても大きな負担となるのです。
年末年始に気持ちよく帰省できるよう、本記事でご紹介したエコノミー症候群予防や腰痛対策のコツを覚えておくと役に立つかもしれません。
むくみがひどい場合や痛み・腫れなどがある場合はエコノミー症候群のサインかもしれません。
必ず専門の医療機関へ受診してくださいね。
当院へ是非お越し下さい
最後に、長原環七通り接骨院では皆さまの健康をサポートするため、肩こり、骨盤矯正、腰痛などに関する相談や治療を行っています。
身体の不調でお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください!
今回の記事はこれで以上となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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