サッカープレイヤーがなりやすい腰椎分離症の対処法と予防法とは
2024年7月現在、UEFA EURO 2024や、コパアメリカなどが開催され、世界的に見ても、今最も熱いといっても過言ではないスポーツ「サッカー」。
皆さんも一度はテレビなどで見たことがあるスポーツかと思います。
そんなサッカーですが、サッカーを部活動で経験した人の中で「腰を痛めた」、「腰に違和感を覚えた」という経験をした人はいないでしょうか。
その症状、もしかしたら「腰椎分離症」という病気かもしれません。
今回の記事では、「腰椎分離症」という病気は一体何なのかと言う部分から、対処法、予防法まで徹底解説していきたいと思います。
今回の記事の内容としては、
・腰椎分離症について
・腰椎分離症の対処法
・腰椎分離症の予防法
となっています。
それでは、早速見ていきましょう!
腰椎分離症について
腰椎分離症とは
まず初めに、腰椎分離症という病気について見ていきたいと思います。
腰椎分離症とは、スポーツなどで身体を反る動きやひねる動きを繰り返すことによって腰椎(背骨の下部)の椎弓という部分に負担がかかり生じる疲労骨折のことを指します。
スポーツをしている10代に多く、成長期の腰痛のうち「29.9〜55.2%」が腰椎分離症であるとも言われています。
腰椎分離症になりやすいスポーツとしては、サッカーの他に、野球、ラグビー、バスケットボール、ハンドボール、柔道、体操、ウェイトリフティングなど、頻繁に身体をかがめたり、腰を回旋させる動作(左右に回す、ひねる)をする競技に多く見られます。
腰椎分離症の症状
腰椎分離症の初期段階は、椎弓にひびが入る疲労骨折から始まります。
そして、腰椎分離症で起きる症状としては腰痛が挙げられます。
初期段階では気付かないケースがほとんどと言われていますが、放置しておくと悪化の一途を辿ってしまいます。
初期段階を過ぎると、スポーツで腰を反らしたりひねったりしたときに腰痛を感じることが多くなります。
痛みの特徴としては、腰に電気が走るような痛みが出ます。
スポーツ以外にも長時間、立ち続ける・座り続ける・中腰の姿勢を取る、などでも痛みが生じてきます。
疲労骨折から症状が進むと、やがて完全に骨が折れてしまい、椎弓が分離してしまいます。
こうなってしまうと、腰椎分離症とはまた違う「腰椎分離すべり症(腰椎すべり症)」というものになってしまいます。
腰椎分離症の対処法
ここまでは、腰椎分離症の概要について見てきました。
さて、ここからは、腰椎分離症になってしまった時の対処法について見ていきたいと思います。
対処法としては主に3つ、
・温湿布や氷などの利用
・医療用コルセットの着用
・ブロック注射
が挙げられます。
では、1つずつ見ていきましょう!
温湿布や氷などの利用
まず1つ目は、温湿布や氷などの利用です。
痛みが起こった直後は応急処置として、温湿布や氷などを利用するのが有効的です。
温湿布や氷のパックを使用することで、炎症や筋肉の緊張を和らげることができ、一時的に腰痛を緩和することができます。
ですが、あくまで一時的な処置なので、痛みが続くようでしたら、早めの受診をお勧めします。
医療用コルセットの着用
2つ目は、医療用コルセットの着用です。
コルセットを着用することによって、腰への負担を軽減させることができます。
コルセットは怪我の容態にもよりますが、平均約3カ月ほど使用します。
ですが治療の場合を除き、コルセットは常時着用しない方が良いです。
理由として、日常からコルセットに頼りすぎてしまうと、筋力低下を招くこともあります。
なので、極力着用は腰に負担のかかる運動時のみとしましょう。
ブロック注射
3つ目は、ブロック注射です。
ブロック注射とは、痛みのある部位の神経の近くに、麻酔薬を注入し、一時的に神経の興奮を抑え、痛みを軽減する治療のことを指します。
「痛みを一時的に緩和」することが非常に重要な意味を持ちます。
痛みが緩和されることによって、血管や筋肉の収縮を防ぎ、血行を改善し、神経・筋肉に酸素や栄養を届けることで悪循環を断ち切り、痛みは解消へと向かっていきます。
また、ブロック注射は、比較的局所的な治療であり、薬物療法と比べて全身への影響が少なく、即効性が高いという利点があります。
腰椎分離症の予防法
ここからは予防法の話に入っていきたいと思います。
予防法としては、
・練習前のストレッチ
・筋力の強化
・正しいフォームの習得
の3つが挙げられます。
それでは、1つずつ見ていきましょう!
練習前のストレッチ
まず1つ目は、練習前のストレッチです。
スポーツをプレーする前にストレッチをし、筋肉をほぐすことで、腰椎分離症を予防することができます。
対象となる筋肉は、腰回りの筋肉だけでなく、股関節を構成する筋肉も意識するといいでしょう。
股関節周囲筋、特に大腿部の筋肉の可動範囲が狭いと、その動きの代償が腰椎に及んでしまいます。
股関節が屈曲しにくければ、その動作をカバーするために腰椎を前屈させる必要があるため、腰椎分離症にもつながりかねません。
よって、腰椎分離症を予防するためにも、要背部だけでなく「大腿四頭筋」や「ハムストリングス」などといった部位もストレッチするように心がけましょう。
ここで、おすすめのストレッチ方法を2つ紹介したいと思います。
皆さんも練習前などに実際に実践して見てください!
大腿四頭筋のストレッチ
ハムストリングのストレッチ
筋力の強化
2つ目は、筋力の強化です。
特に、「腹筋、背筋、骨盤周りの筋肉・太ももやお尻の筋肉」を鍛えるのがいいでしょう。
腹筋、背筋、骨盤周りの筋肉を鍛えることによって、腰椎の安定性を高めることができます。
また、太ももやお尻の筋肉を鍛えることによって、サッカーのプレー中に腰にかかる負担を分散させることができます。
正しいフォームの習得
3つ目は、正しいフォームの習得です。
サッカーの場合、特に正しいキックフォームを習得するようにするといいでしょう。
正しいキックフォームを習得することによって、腰への負担を軽減することができます。
無理な姿勢でのキックやや過度な捻りは腰を痛める可能性が非序に高いので避けることをオススメします。
まとめ
今回の記事では、「サッカープレイヤーがなりやすい腰椎分離症の対処法と予防法とは」と題して、
・腰椎分離症について
・腰椎分離症の対処法
・腰椎分離症の予防法
以上の3つについて見てきました。
今回のまとめとしましては、
・腰椎分離症はスポーツをしている10代に多く見られる腰痛を伴う病気
・腰椎分離症で起きる症状としては腰痛が挙げられる
・対処法としては、温湿布や氷などの利用、医療用コルセットの着用、ブロック注射などが挙げられる
・予防法としては、練習前のストレッチ、筋力の強化、正しいフォームの習得などが挙げられる
・腰椎分離症の可能性がある場合(スポーツなどで腰を痛めた、腰痛がひどい等)がありましたら、悪化する前に、迷わず近くの整形外科や、接骨院などを受診するようにする。
の5つが挙げられます。
サッカーなどのスポーツ後に腰に違和感がある、腰痛がひどいなどといった症状がある方は、ぜひ、今回の記事を参考にして、対処の方をして見てください。
本日も最後まで閲覧いただきありがとうございました。
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